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地域専任講師のご紹介⑤ 熊田 芳江 先生

経営人材育成研修担当(一社)全国農協観光協会白木です。

令和2年度経営人材育成研修では、エリアを代表する、あるいはエリア注目の講師をスポットで招聘いたします。

各講師のプロフィールを会場の北から順にご紹介してまいります。

4回目は東北②会場の地域専任講師、熊田芳江先生のご紹介です。

熊田 芳江(くまだ よしえ)

一般社団法人日本農福連携協会理事 社会福祉法人こころん常務理事

 

今までの主な取組

福島県泉崎村で「農福連携」のトップランナーとして全国に知られる社会福祉法人こころんの常務理事として、多忙な毎日を送る熊田さん。

ゼロから始めた社会福祉法人。障がい者の生活習慣の立て直しのためにスタートした時から農業を取り入れた。とはいえ、はじめは銀行からの借入もできない状態。

寄付を募ると共に、理事の個人保証という格好で資金を準備したという。

「今回は銀行からお金を借りることになったのですが、銀行さんも見る目が変わって、もっと借りてくれと言われるようになりました。

銀行の分析では優良ということになってて、協力的になりました。」

今でこそ笑ってそう話す熊田さんだが、スタートの時は銀行から借りることができず理事から個人保証でお金を法人が借りるというスタイル。

それでも必ずわずかでも利子を付けて返したという。
「ちゃんと返済計画を作って、利息も付けました。七年ぐらいで返済する計画にして、そうすると毎年返済する財源を作らなくてはならないじゃないですか。

それでいろいろイベントをやりました。コンサートやバザーや講演会をしたり。その都度、五百円とか千円くらいの有料にして。

そういう事業をコツコツやって。それを貯めておいて返済に当てました」。

しかし、一回五百円や千円のイベントで、どうやって返済していったのだろうか。

「大事なのはいろんな人を巻き込むってことです。イベントでお祭りするときでも、できるだけ子どもを呼ぶとか。

子供の太鼓や演奏とかをプログラムに入れると親も来るし、おじいちゃん、おばあちゃんも来る。

とにかくいっぱい人が集まるっていう仕組みを作る。そこで、モノを売れば。結構一回のイベントで何百人も来るんですよ」

多くの人を巻き込むことで、一人一人の参加費は小さくても利用者さんに賃金を払って少し残るくらいのお金を作ることができたという。

とはいえ、スタートから何百人も集めるのは難しかったと思い、その秘訣を尋ねてみた。

「要するにね、ネットワークでやるってことですよ。自分のところだけだと自分の関係者しか集まらない。

三つ、四つ知り合いの事業所が集まれば、その人達の持ってるネットワークも入ってくるので、直接知ってる人が二十人くらいでも、

それぞれ五人くらい連れてきていただければ百人になるじゃないですか。それがスタートですね。」

そうやって多くの人に関わってもらうということは、単に施設の経営というだけの狙いではないという。

「たくさんの人に関わってもらうことによって、障害を理解してもらうことになる。そうすることで障害者の人も生活しやすくなるし、

みんな引きこもってばかりいなくなるじゃないですか。そうすることで、障がい者のご家族も相談しやすくなり、「自分だけじゃない」と考えるようになる。

利用者の人には農作業や、直売所で一生懸命働いている。その姿を地域の人が見れば、地域の考え方が変わりますので。そういう風景を当たり前にしたいんです。」

こうした取組が評価されて、二〇一四年ヤマト福祉財団小倉昌男賞を受賞。また、これまでの取組を広めていくべく、ヤマト福祉財団で「夢へのかけ橋実践塾」塾長も務める。

これは福祉事業所を対象に、主に経営面のノウハウを伝授する塾。今までの取組を塾生にどう伝えているのだろうか。

「経営の技術的な面、例えば数字になれるというのももちろんですが、私たちがやってる仕事は何のためにやってるの?ということを伝えます。

私たちは障がい者に賃金を払うというのが目的だから、その目的に沿った仕事をしなくてはならないのは当たり前のこと。

この人に賃金を払うためには全体でいくら必要で、その資金を作るためには何をするか、ということをしっかり考えてからはじめなきゃいけないわけです」

地域の協力を得ながら、将来は農産物を加工事業所や販売所に販売し、ネットワークを作りたいと語る。

目標を定めて、計画して、つながりを拡げる。熊田さんは趣味の登山のように、まだまだ高みを目指し、歩みを止めない。

 

こうした経営の基礎力を学びたい方はぜひ受講をお勧めいたします。

この熊田さんのお話に興味・関心をお持ちになった方は、ぜひ令和2年度経営人材育成研修「東北2会場」をご受講ください。

東北2会場は11月10日(火)開催です。お申し込みはこちら

 

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